極東ロシアでの

フェイス・イン・アクション聖書学校

ニュースレターの目標

フェイスインアクション聖書学校での卒業式

 学生たちの卒業式のためにウラジオストックに行く度に、本当に素晴らしい主の働きを覚えずにはいられません。学生たちにそのことを尋ねると、「本当に素晴らしいです。」と答えます。しかし本当の意味では、それ以上のものがあると感じています。彼らは聖書学校での過程を終えて卒業証書を手にし、主が用意されている収穫の畑に出て行こうとしているのです。そして彼らを通してこの国に触れ、変えていくという重大な使命を帯びているのです。ロシアはある意味で本当の変革を必要としています。社会の中にある良いものが、社会制度の崩壊、アルコール、犯罪、家族の断絶、貧富の差の拡大などによって少しずつ失われてきています。イエス様の救いとその愛によってのみ、ロシアの人々は開放と癒しを受け、新しい人生を歩み出す希望が与えらえれるのです。フェイス・イン・アクション聖書学校における私たちの使命は、極東の教会に指導者たちを送ることです。

アレクセイ牧師、ノエル・モーリス、ディマ学長

 1994年にスタートしてから80名以上が1年コースを修了し、多くのものが現在フルタイムの働き人となっています。このように多くの若者を指導者として育て、送り出していくことは本当に大きな特権だと思います。そして彼らの為にあらゆる国から教えに来てくださる方々、また自らの経済を惜しみなくささげかつ祈ってくださる方々と、この特権を共有したいと思います。あらゆる方法を通して、祈り、ささげ、教え、助け下さっている皆さんに深く感謝したいと思います。

6月の訪問

 ウラジオストックに5月31に着き、その夜はヘブル書から教えました。次の2日間はロス・パーセル牧師と彼の教会の方々が米国テネシー州からやってきて、教えと預言の務めをしてくださいました。私はヘブル書の講解を終えて、最後の週は「癒しの賜物と働き」という主題での講義を持ちました。またハバロフスクの知り合いの宣教師を訪ね、アグローの集会に出席し、4台のパソコンの修理、アップグレードをしました。6/9(金)には教会の会堂で聖書学校の卒業式を行いました。およそ60人の方が見守る中、学生たちは卒業証書を受け取りました。アレクセイ牧師と私が語り、その後2人の学生が学生生活を振り返って証するとともに、将来に対するビジョンを語りました。

卒業生10人(2000年6月)

 一人はセルゲイでしたが、彼は1年前は刑務所にいて主が彼に幻を見せられたことを証しました。その幻の中で彼は赤い衣を着て人々の前で語っているというものでした。これは預言的な幻です。というのは私たちが使っているガウンと帽子はアメリカのレーマ・聖書学校から卒業式の為にもらったものでした。そして彼は今赤い衣を着て彼の幻について語っているのです。

学生たちは卒業証書を受け取りました。

 もう一人はオレグでした。彼は自分の母教会のある近くの村に開拓教会をどのようにして始めるかという夢について語りました。卒業式は学生たちが演じる劇のように、ドラマテッィクなものでした。ロシア人たちはものまねが好きですが、校長のディマの他3人の教師(2人は出席していました!)の真似をして、授業風景を演じました。とても陽気で楽しい卒業式でした。その他の9人の下級生たちは現在各教会もしくはアウトリーチの場所で、実際的なトレーニングを受けているところです。トレーニングの最中にも彼らは宿題の為の勉強を行っています。彼らを預かっている牧師は10週間のインターンシップの間の彼らの評価をつけることになっています。彼ら学生たちは9月に授業に戻ってくることになっています。

他の卒業生たち

 私は1年前に聖書学校を卒業して結婚したスタスとジーナの最初の結婚記念日に招かれました。皆さんは26年間刑務所にいたスタスのことを覚えておられるでしょうか?現在彼は刑務所にいる人たちを助けながら、祝福された第2の人生を楽しんでいます。

ジーナとスタス夫妻

 また私は1年前に卒業したツェーナに会いました。ハバロフスク郊外の家でアルコール依存症からの回復をしながら働いています。クラスメートであったバロディアが彼の生活を助けています。ハバロフスクではエディクとカーチャ(1995年卒業)そして4歳年上のマークに会いました。彼らはさまざまな教会から若者を集めて協力して青年伝道をするビジョンがあり、そのために最近ハバロフスクにやってきました。私がハバロフスクを発つとき、皆が見送りに来てくれました。その中に、ヤーナがいたのですが、ヤーナは4年の間、中国、シベリアの教会で働いていて、最近ハバロフスクに、移ってきました。今年の8月に開校する新しい聖書学校の秘書になるために来ていました。

エディク、カーチャ、マーク、ノエル、ヤナ


建設計画

 先月クリスチャンの建築家と技術者のチームが米国からボランティアとしてやってきて、建物と予算を評価して、どの様に再建築を進めるかということに関してのアドバイスと計画をしてくれました。今はっきりしていることは、まず聖書学校の為の宿舎を9月からの新学期までに改築することです。どうかこの再建計画の為にお祈りください。そして必要な費用とボランティアが集められるようにお祈りください。もしこれを読んでいる皆さんの中で時間と専門的な技術を持っておられてロシアでこれらの作業を助けてくれる方があったら、どうか私のほうまで詳細をお知らせください。

聖書学校の為の宿舎を9月からの新学期までに改築することです。


祈りの課題


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