極東ロシアでの
フェイス・イン・アクション

トレーニング・コース

(以前のフェイス・イン・アクション聖書学院)
ウラジオストック、ロシア
ニュースレターの目標

信仰ミニストリーズのニュースレター2003年7月

この人は聖書勉強を続けることが出来ますか?

 3月と5月にロシア政府により、フェイス・イン・アクション(FIA)に対して閉鎖命令が決定した時、世界中のクリスチャンやサポーターがFIAのために祈りました。私達の上告が否決され、裁判所の決定が下された時、私達は、「神様はなぜ私たちの祈りを聞き入れて下さらなかったのだろうか。」と思いました。しかし、神様から出たことには、必ず成就すべき目的があるはずです。

 FIAはまだ終わってはいません。むしろ、教会の働きの「トレーニングコース」という名目に変更しました。わたしたちの目的は以前と同様ですが、このような理由で、FIAに対する名称が変更しました。

ノエル・モーリス

 6月9日に現在の学期が終了し、11人の学生が、コースの終了を祝いました。苦しみと困難によって、関係者である学生とスタッフを、さらに成熟させてくれました。日々の学生への責任は、スタスさんとジナさんの助けを得て、料理長のラリサ姉が負って下さっています。そしえ、教師のスケジュールは記録秘書のナターシャさんが責任を負ってくれています。地方教会の牧師が良く教えて下さっています。この学期はこれまでになく最も厳しいものでしたが、学生達はよくがんばってくれました。

 この最後の学期は、非常にすばらしくて、6月14日にFIAの学生の3組の結婚式が行なわれました。(結婚学校ではありませんが、現実のことです。)

 このような多くの問題にもかかわらず、アレクセイ牧師とロシアのクリスチャンは、信者を訓練することは、外部からもたらされるものではなく、自分たちの責任であることに気づきました。彼らは、信徒訓練を教会の働きの一部として継続することを決定し、来学期の入学希望者も備えられています。


裁判所の閉鎖命令

 この2月にちょうど新学期が始まった時、FSB(以前のKGB)の自動車に弁護士と関係者を乗せて、学院と教会を閉鎖する目的で、学院の敷地に来ました。彼らはFIAに関する多くの書類やファックスや電子メールを持って来ました。電話の会話を盗聴していて、近所の人々から事情聴取をし、数週間にわたってアレクセイ牧師やスタッフを妨害しました。

 3月21日に プリモスキーカイ地方裁判所で公判が開かれ、裁判官は「FIAは適切なライセンスなしに教育活動をしている」と宣告しました。

 5月20日にモスクワの最高裁判所で公判が開かれました。この公判にロシアの一番のクリスチャン弁護士であるウラジミール・リャクホスキー氏が弁護してくれたにもかかわらず、3人の裁判官が、「聖書学院を閉鎖する」との前回の判決を支持しました。


法的な立場

 ロシアでは1997年に教会では「信者に宗教と宗教的教育を教える」ことができるが、「専門的な宗教教育や専門家を育てる」ためには、州の許可が必要であるということが、法律が制定さ れました。それには、「神学校」と「教会内の信徒訓練」という、考え含まれていますが、その中間の「聖書学院」という考えがまったく抜けているのです。FIAはその中間に位置する働きだったため、これ以来、多くの矛盾に出くわすこととなりました。



証し

 一人の女性の学生が病気にかかり、病院にいかなければなりませんでした。2日後に回復しましたが、医者は彼女を退院を許可しませんでした。そのために、彼女はイエス様を証しし始めたのです。その結果、多くの入院患者がイエス様を信じ、その中の何人かは癒されました。末期的な病人も癒されました。彼女は他の病院にも行き、そこでも多くの人々が癒されました。何人かは教会に来るようになりました。

 今日の学生について記しましょう。多くの地方から19人の学生がいます。大多数は若者です。6人はレソザボスクからのリハビリセンターから来ています。彼らは、アルコールや麻薬中毒者達でしたが、神様は完全に開放して下さいました。ニコライさんは両手がありません。しかし、彼はすべての講義のノートを取っています。

 6月から8月の間、学生は地方の教会で実践伝道をします。また教会のない所で開拓します。9月にウラジオストックに戻り、学びを継続します。

レナさん
 レナさんはアーセネブから来ました。彼女の母を通して救われました。彼女の神様への熱心さは、神様の奇跡をもたらしました。数ヶ月後に、彼女は私たちの学校に入学しました。ノボシャクティンスクでの実践伝道の間、彼女は青年と子供の伝道をし、牧師の手伝いをしました。

アルビナさん
 アルビナさんもアーセネブから来ました。彼女は神様に女性の収容所で出会いました。彼女は殺人を犯し、収容されていました。出所してアーセネブの教会に2ヶ月出席した後、執事として奉仕するようになりました。人々に神様についてよき証しをしています。

ニコライさん
 ニコライさんは手足がありません。かれはレソザボレスクから来ました。そこで、彼は2年間リハビリセンターにいました。そこで神様を信じました。現在、私たちのセミナーの聴講生です。彼の肉体的な問題にもかかわらず、聖書を熱心に学んでいます。

オレグさん
 オグレさんは23歳です。彼はデルネレシェンスクから来ました。幼い時から他の両親に育てられ、かまってもらえずに成長し、困難な人生を送って来ました。しかし、神様を信じて、本当 の愛を知るようになりました。今年、彼はセミナーを終了します。

バシリーさん
 バシリーさんは片手がありません。レソザボレスクから来ました。そこで、彼は2年間リハビリセンターにいました。2001年に救われました。その前には、彼は刑務所に入っていました。いまでは彼は良き兄弟であり、良き学生です。


現在の必要

 今でも最も緊急な必要は学生寮です。現在の建物は大きな改修工事が必要です。そして新しい寮は、いまだにブロックを積み上げただけです。このための経済的な必要はある程度与えられていますが、十分でなく、さらに必要を感じています。

建設中の新しい寮


ノエル・モーリス師のウラジオストック訪問

 アレクセイ牧師は、私(モーリス)がウラジオストックを訪問し、直接状況を把握する必要があると考えています。私は今年の4月に行く予定でしたが、問題が発生したため、キャンセルせざるを得ませんでした。裁判が行われた今、政府が私に招待ビザを発行してくれるか疑問ですが、もし可能ならば11月に行きたいと思っています。


アレクセイ牧師と家族

お祈りください。

  •  アレクセイ牧師とFIAのスタッフと学生のために。9月に訓練を受ける新しい学生が与えられるように、お祈りください。彼らの経済的必要のためにお祈りください。
  •  古い建物を必要な建築基準に改築するためと、新しい学生寮を完成するための経済的な必要のために、お祈りください。建物を完成する働き人のためにお祈りください。

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